昨年、愛知県で男子高校生に電車内で痴漢した女性が逮捕されたというニュースが、AVではなくリアルの世界に痴女が出現したとほんのすこしネット民を騒がせた。
痴女に会ったと聞くと、AVのイメージが先行してしまうためか、なんとも羨ましい感覚に襲われてしまうが、実際のところはどうなのだろう。
昨年の事件では、電車内で尻などを触られたそうだ。全く知らない女性に身体をまさぐられるのである。それを考えると現実に起きた場合は、恐怖を覚えてしまうのではないだろうか。
さて、そんな痴女と出会ってしまったがために、人生が狂ってしまう男の物語がある。中村卯月氏の『R402』だ。表紙に描かれる女性の表情がメンヘラ臭満載で、見ているだけで不安を覚えさせる。
以下、あらすじである。
役所に勤める笹本は自分で決めたルーチンに沿って生きる「つまらない」人間。そんな彼が通勤中に遭遇したのは股間に異物を挿入した謎の美女。
そして彼女が転入届を持って笹本の職場に現われ、関りを持っていくことに…セクシャルサイコホラー!
主人公・笹本は、良く言えばクールであるが、悪く言えば一切周囲と打ち解けない、孤高の存在である。全てを効率的に、そして完璧に動かなければ気が済まず、真面目であることをこじらせてしまったタイプだ。こういう人間は、極めてプライドも高い。
そんな彼が偶然(?)出会った謎の痴女・土師美幸の性的魅力に知らず知らずに翻弄されていく。真面目で完璧主義であるがゆえに、自分が少しずつおかしくなっていっていることに気が付けない。ストーカーと取られてもおかしくない行動に出たり、高圧的なセックスを強要したり、第三者から見たら犯罪スレスレのことをやってしまうのだ。
知らず知らずに底なし沼にはまっていく恐怖。まるで新興宗教のようだ。
しかし、それもこれも、全て土師美幸の妖艶さのせいと言える。彼女が自ら笹本をトイレに連れ込んで、背後から犯すよう頼んだり、わざと下着が見えるよう大股に開いたり、防犯カメラの影でキスしてきたり、どんな男でも瞬殺されるような行動ばかり取るのである。極めてエロイのは良いのだが、冷静に考えればサイコパスにしか思えない。
土師美幸とは一体何者なのだろうか。1巻では、町の闇金融に勤めていること、何かの組織に属しているようだ、ということ以外は、彼女がひたすらに痴女ということしか分からない。しかし、この痴女もどうやら裏がありそうだ。そこがこの物語の根幹なのだろう。
今後、笹本はどう堕ちていってしまうのか。それとも別の何か展開があるのか。ぜひとも期待したい。
(文=Leoneko)
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『R402 1』
雑誌/レーベル:月刊ヤングキング
筆者:中村卯月
出版社:少年画報社☆
『R402』(中村卯月)こんな女がいたら最高だけど最狂にホラー?サイコパスな痴女に溺れる男の運命はいかに!?のページです。おたぽるは、漫画、マンガ&ラノベ、サイコパス、メンヘラ、サイコホラー、ホラー漫画、R402、中村卯月、少年画報社☆、月刊ヤングキングの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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